歪測定試験

概要

自動車架装、特殊改造においてボディの切断や加工などを行った場合に陸運局より車枠ひずみ試験成績書の提出を求められることがあります。移動販売車やビジネス架装を行う場合にも大幅なボディの変更を行うこともあります。

以下に記されている内容が規定されています。

​このほかでも陸運局の判断により提出を求められるケースもあります。

独立行政法人自動車技術総合機構審査事務規程 改造自動車の届出の必要な範囲

別表第1(別添4 の3.(1)関係)
改造自動車の届出の必要な範囲
届出対象の装置 改造の内容 改造の事例 改造の内容及び改造の事例の留意すべき事項
(1)車枠及び車体車枠及び車体について、改造の内容欄に該当する改造を行うもの
  ① フレーム(車枠)を有する自動車であって、次に掲げるフレームの変更を行うもの
    ・フレーム形状の変更
    ・フレーム断面形状の変更
    ・ホイールベース間のフレームの延長又は短縮
    ストレート⇔キックダウン
    コ形⇔□形
    標準車のホイールベースを基とする。
  ② モノコック構造の車体を有する自動車であって、次に掲げる変更を行うもの
    ・直径が250mm の円の範囲を超えて、穴又は切り欠きを設けたものであって、開口部周囲を補強しないもの
    ・車体の形状を箱型⇔幌型にするもの
    ・アンダーボディ又はルーフを変更して、運転者室、客室及び荷台を延長又は短縮するもの
    ・フロント・オーバーハング部又はリヤ・オーバーハング部を延長又は短縮するもの
    ・乗合自動車等(いわゆるバス型のモノコック構造の車体をいう。)の主要骨格構造を変更するもの
    標準車⇔リムジン車
    乗降口の追加等
    主要骨格構造(車体強度を主として受け持つ骨材部分(各メンバ部、各フレーム部、各アンカ部、各ピラー部

    サイドシル部、サイドレール部等)をいう。以下②において同じ。)を変更するものを含む。
    主要骨格構造の切断、加工又は変更を伴う場合にはこれによらず、届出対象とする。
    主要骨格構造の切断、加工又は変更を伴うものに限る。
    主要骨格構造の切断、加工又は変更を伴うものに限る。
    「乗合自動車等の主要骨格構造」とは、車体強度を主として受け持つ窓下部の骨材及び乗降口周囲をいう。
  ③ 二輪自動車から側車付二輪自動車に変更を行うもの オートバイ⇒
    側車付オートバイ(サイドカー型、トライク型)
    二輪自動車部分に変更を加えないものを含む。

測定試験事例では霊柩車、リムジン、キャンピングカー、サイドカー、ビジネス用途車両などがあります。

現代の車両はそのほとんどがモノコックボディとなっていて、ボディパネルを組み合わせることで全体の強度、

剛性を確保します。そのために主要骨格部分を切断加工することで本来の強度、剛性が保たれているかを測定し

証明する必要があります。

万が一強度・剛性が著しく劣ってしまっていると、車輛のゆがみからアライメントが狂い車輛が不安定になるどころか、乗員の保護にも重大な過失が発生する事案にもなりかねません。

測定方法は改造加工した部分を中心におおよそ10~20箇所の主要骨格部分にひずみゲージ(ストレインゲージ)を貼り付けて、時速40km/hの速度で規定高さの段差を乗り越えたときのボディ歪・ねじれを測定します。

歪測定試験.JPG
歪測定試験.JPG
歪測定試験風景
ご依頼方法

試験のご依頼方法は車輛持ち込みをお願いしています。試験日数は天候にもよりますがおおよそ2日間の車両預かりとなります。

試験依頼流れ

 ・ご連絡いただきましたら、測定車輛についていくつかご用意していただくものがございます。

  未登録車(新車)の場合、諸元表、完成検査証をご用意してください。

  登録済車の場合、車検証など登録証明書、主要諸元表が必要となります。

 ・改造、架装部位のトリムなど全て取り外しをお願いいたします。

  測定部位のゲージ貼り付け部分の塗装を剥がすことをご了承ください。(外板には取り付けません)

 ・試験を行います。設定1日翌日測定となります。

 ・試験成績をデータ化します。

 ・試験成績表を作成し改造申請書類を最寄りの陸運支局へ提出します。

 ・改造等審査通知書類を送付します。
  改造等審査通知書類を添付して構造変更車検に持ち込みいただければ審査済み車両として扱われます。

  (その他の必要書類は、各陸運局でご確認ください)

注意事項

 ・公的な試験です。試験結果の改竄には一切応じません。

 ・あきらかに違法、強度不足と判断される車両についての試験は行いません。

 ・試験結果に応じて再試験を希望する場合は再度試験費用が発生いたします。

 ・試験車両は走行が可能の状態にしておいてください。(試験時において発生する故障は保証いたしません)